• "所有権"(/)
ツイート シェア
  1. 名護市議会 2021-06-10
    06月24日-09号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和3年第203回名護市定例会              第203回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和3年6月10日 木曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和3年6月24日 木曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和3年6月24日 木曜日 午後2時32分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 25名 欠  席 1名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  島 袋  力   │ 出 │  15  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  長 山 正 邦  │ 出 │  16  │  仲 村 善 幸  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  大 浜 幸 秀  │ 出 │  17  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 城 安 秀  │ 欠 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  川 野 純 治  │ 出 │  19  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  20  │  岸 本 直 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  仲 尾 ちあき  │ 出 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  金 城  隆   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  宮 城 さゆり  │ 出 │  23  │  岸 本 洋 平  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  宮 里  尚   │ 出 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  大 城 敬 人  │ 出 │  25  │  小 濱 守 男  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │  26  │  比 嘉 祐 一  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │    │           │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  14  │  平   光 男  │ 出 │    │           │   │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       26番 比嘉 祐一  1番 島袋 力 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長     比 嘉 一 文    企画部長      棚 橋 邦 晃 地域経済部長   平 得  薫     市民部長      仲 本  太  福祉部長     荻 堂 盛 邦    こども家庭部長   比 嘉 ひとみ 農林水産部長   玉 城  勝     建設部長      當 山  賢  環境水道部長   佐久川 博 光    消防長       安 里  順  総務部参事    祖 慶 実 季              教育長  岸 本 敏 孝 教育次長     岸 本 尚 志議会事務局出席者 事務局長     屋 部 憲 克    次長兼庶務係長   大 城 秀 樹 議事係長     宮 城  建     庶務係主査     金 城  浩  議事係      島 袋 ちえり    庶務係       久 高 志 津 議事係      岸 本 健 伸    会計年度任用職員  玉 城 直 喜 ○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 初めに諸般の報告を行います。6月21日受付で、「新しい提案」実行委員会責任者及び全国青年司法書士協議会会長から「辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決すべきとする意見書の採択を求める陳情」の文書がありました。以上で諸般の報告を終わります。 日程により一般質問を行います。川野純治議員、一般質問を許します。休憩します。                              休 憩(午前10時0分) (字句の訂正あり)                              再 開(午前10時1分) ○大城秀樹議長 再開します。川野純治議員。 ◆川野純治議員 皆さん、おはようございます。ただいま大城秀樹議長より許可を得ましたので、議席番号5番、会派市民ネット、社会民主党の川野純治、一般質問をさせていただきます。通告の前に何点か所見を述べさせていただきます。昨日は、戦後76年目の慰霊の日でした。正午に黙祷(もくとう)し、沖縄戦の実相を継承し、反戦平和の創造を誓いました。しかし、現状は改正国民投票法や土地規制法が成立するなど、憲法理念を骨抜きにする動きが強まっています。いま一度、歴史の記憶に学び、実践することが必要だと改めて感じた次第です。次に、私ごとですが、去る日曜日に2回目の新型コロナワクチン集団接種を無事終えることができました。担当の市民部、健康増進課の皆さん、さらには応援動員の市職員の皆さんや、医療関係者の皆様のご尽力とご奮闘に心より敬意を申し上げます。当初は、予約が取りにくいという苦情が多く上がりました。こういう状況を踏まえ、私の居住する中山公民館においては、65歳以上の対象者でワクチン接種を希望する高齢者の方の予約取りのお手伝いを行い、希望者全員のスムーズな接種につなげることができました。石嶺議員からも呉我公民館で、また翁長久美子議員からは為又公民館でも同様の取組が行われたと聞いております。他の公民館でもそのような話があると思います。ぜひ、今後の参考にしていただければと思います。3つ目は、ゴーヤーラーメンの宣伝です。農林水産部農業政策課の皆さんの働きにより、県内6店舗あるラーメン店「暖暮」で、「ゴーヤーの里」中山区のゴーヤー生産部会とコラボしたゴーヤーラーメンが発売されております。8月までの期間限定です。ラーメン店「暖暮」名護店は、東江の国道58号沿いの旧TSUTAYA、現かんてい局前の入り口にあります。皆様、ぜひご賞味くださり、ゴーヤー消費拡大にご協力をお願いしたいと思います。そして最後に、建設部維持課の皆さんへのお礼です。かりゆしの村周辺の道路側溝の蓋がなく、通行の安全性が危ぶまれていた箇所において、素早い対応を取っていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。以上所見とし、一般質問通告事項に入ります。質問の事項1 辺野古新基地建設・美謝川付替工事について。要旨(1)協議不要について。辺野古新基地建設に伴う美謝川付替工事について、名護市は名護市法定外公共物管理条例に基づく協議は不要との回答を沖縄防衛局へ出されたとの報道がなされました。(沖縄タイムス5月9日、同5月11日、琉球新報5月13日など。)ア 沖縄防衛局長から名護市長宛ての「沖防第2498号・令和3年4月21日/辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について(照会)」文書及び名護市長からの「名施設第58号・令和3年5月6日/辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について(回答)」文書と添付資料一式の提供を求めます。また、「辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について」に関連する直近の文書並びに事務調整も含む時系列の経過一覧表の提供も求めます。資料の提供ありがとうございました。イ これまでの美謝川付替問題での議会での一般質問への答弁を振り返ってみると、渡具知武豊市長及び市当局の後ろ向きの姿勢が明確に浮かび上がってきます。昨年12月から今年1月までに実施された辺野古ダムでのボーリング調査に関しては、「辺野古ダム洪水吐付替えのため」、「洪水吐きの付替えが可能かどうかの調査」であり、「辺野古ダム敷地は市の所有に属する敷地ではないから条例の適用はないから協議の必要はない。」といった対応でした。美謝川付替えについても、「1月末に終了したボーリング調査の結果を受け、今後基本設計などが上がったら、条例に該当するのか検討する」、「現時点では具体的な説明がない」、「協議があれば関係法令に基づいて適切に対応する」という一般論に終始していました。こうした対応は、辺野古新基地建設に伴う美謝川付替工事の一環であることは明白であるにもかかわらず、「洪水吐付替え」のみに限定して狭義の条文解釈主義で市民の財産、命(水)を守るという観点に欠けていると言わざるを得ません。環境水道部による汚濁防止対策への留意事項は、ダム内でのボーリング工事ですから前提としても当然指摘すべき事項であり、このことをもって免責されるものではありません。そこで、渡具知市長にお伺いいたします。今回の「辺野古ダムにおける洪水吐の付替工事及びそれに接続する水路整備工事」について、辺野古新基地建設に伴う関連工事であることを認めることに不都合があるのかお伺いいたします。ウ 美謝川付替工事に関連して、名護市法定外公共物管理条例の適用の是非が取り沙汰されています。美謝川の法的根拠、起点・終点、所有権者または管理権者について及び名護市法定外公共物管理条例が適用されると名護市が主張する範囲を地図または図画で説明を求めます。資料の提供ありがとうございました。タブレットにはこういう形で資料が提供されていると思います。(タブレット画面提示)要旨(2)美謝川付替えに係る市有地の確認について。ア 3月第202回定例会にて提供を受けた「美謝川整備に係る市有地の地図」によれば、付替美謝川水路の線上に「地番630-17」の名護市有地がかかると思いますが、そのとおりでよろしいか。該当するほかの市有地もありますか。あれば地番を提示してください。これにつきましては、3月議会で提供された地図です。議員諸公はお持ちですけれども、あのときはまだタブレット上に掲載されていなかったので、あえて議長の許可を得て、議会事務局の協力も得てタブレットにこの地図もアップしていますので、改めてご覧ください。イ 昨年12月第201回定例会での石嶺康政議員の一般質問「美謝川切替箇所の市所有地について」の質問に、当時の祖慶実季総務部長は、「沖縄防衛局が県に提出した埋立承認願書において、切替え後の美謝川の水路とされている箇所につきまして、名護市の所有地はございません。」と答弁しています。私の3月第202回定例会一般質問での答弁では、同じく当時の祖慶総務部長が「沖縄防衛局が県に提出した埋立承認願書において、切替え後の美謝川の水路とされている箇所においては、米軍施設として提供する目的で国と賃貸借契約を締結している市有地の一部が含まれているものと認識しております。」と答弁されております。同じ「沖縄防衛局が県に提出した埋立承認願書」を基に答弁されているのに全く違う内容となっています。石嶺議員への答弁は誤りであると推測されますが、改めて答弁の整合性を問う意味からも訂正を求めます。同時に、なぜ間違った答弁となったのか、その理由も明らかにしてください。ウ 辺野古ダム洪水吐は、場所を移動したとしても辺野古ダムと一体のものです。今回、沖縄防衛局の「協議(照会)」文書では、付け替える洪水吐の位置や設計図の提示があったと思われます。資料の提供をお願いいたします。これにつきましては、前事項の資料と一緒になっております。エ 付替え洪水吐のある用地は、「名護市軍用地等地主会から借地している土地」(2020年9月第200回石嶺康政議員への長山儀和環境水道部長答弁)だそうですが、この答弁のとおりか再度確認いたします。同時に、名護市と名護市軍用地等地主会との間で交わされている賃貸借契約書の提供を求めます。これについても提供がありました。ありがとうございました。オ 久志地域への水道水供給について現在、久辺配水池建設配水管敷設工事が進められています。辺野古ダム及び辺野古浄水場を廃止し、県企業局から購入した水を供給するためです。久辺配水池建設配水管敷設事業の完成予定時期と給水事業開始の予定時期を確認します。また、廃止後の辺野古ダムはどのような形態になるのですか、また廃止に伴い賃貸借契約は終了するのですか、お伺いいたします。要旨(3)稲嶺市長「意見書」が指摘した課題について。平成25年(2013年)8月1日付で、当時の仲井眞弘多沖縄県知事から公有水面埋立法第3条第1項の規定に基づく意見の求め(諮問)に対して、稲嶺進名護市長は、市民意見の募集を含め約4か月にわたる検討を経て成文化し、第257回臨時会に「議案第67号 公有水面埋立承認申請書に関する意見について(辺野古地区地先)」として上程し、審議の結果、原案可決となり、県知事へ提出されました。このいわゆる稲嶺市長「意見書」で指摘している諸課題については、辺野古新基地建設「反対・賛成」の立場を問わず、名護市民の生活環境と自然環境の保全を図る観点から、現在においても課題が残されていると思います。今回は、辺野古ダム・美謝川関連に絞ってお聞きします。ア 「1 公有水面埋立法の要件を満たしていない事項について」の「(1)-②生活環境保全への影響について」のうち、「辺野古ダム周辺の土砂採取による影響について」、『辺野古ダム久志地域唯一の水がめである。その周辺における埋立土砂採取について、赤土等流出防止策などの環境保全措置は示されているものの、沖縄特有の気候による集中豪雨や台風襲来時の降雨により、沈砂池等から越流する可能性も否定できないが、これらについて辺野古ダムへの赤土等流出防止対策が示されていない。また、名護市の久志地域水道施設整備計画においては、辺野古ダムを廃止して沖縄県企業局から受水するのは平成31年を予定している。一方埋立てに係る概略工程においては、工程1年目から埋立土砂発生区域における土砂の採取が位置付けられており、土砂採取による辺野古ダムの水質汚染が起こった場合は、甚大な影響を受けることが懸念される。』この項に関する名護市としての見解を伺います。イ 「2 事業の不適切性について」の項の「美謝川の切替えについて」、『美謝川の切替えは、多自然型工法により、人工的な水路の形状をできるだけ自然河川に近づけることが目的ならば、現在の美謝川の生物相や生態系を、どの程度代償することができるのか、評価すべきである。』、この項に関する名護市としての見解を伺います。ウ 「2 事業の不適切性について」の項の「企業局から取水することについて」、『事業者は取水に関して「将来は沖縄県企業局からの供給を受けることになる。」としているが、水道事業者である名護市が一般の需要者に水を供給する事業であるのに対し、沖縄県企業局が行っているのは「水道用水供給事業」であり、水道事業者に水道用水を供給する事業である。よって、代替施設は沖縄県企業局の給水対象ではないことから、沖縄県企業局から直接給水することはできない。』、この項に関する名護市としての見解を伺います。以上、一次質問とし、二次質問は自席にて行います。よろしくお願い申し上げます。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 おはようございます。私のほうからは、質問事項1、要旨(1)ア、要旨(2)ウ、エ、オ、要旨(3)ア、ウについてお答えいたします。事項1、要旨(1)アについてお答えいたします。議員から提供依頼のありました沖縄防衛局長から名護市長宛ての「沖防第2498号・令和3年4月21日/辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について(照会)」文書及び名護市長からの「名施設第58号・令和3年5月6日/辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について(回答)」文書と添付資料一式及び関連する直近の文書、事務調整も含む時系列の経過一覧表については、タブレットへアップロードしております。提出している資料をご覧ください。2ページが時系列の経過一覧表となっております。3ページから沖縄防衛局からの「辺野古ダムにおける洪水吐の付替え工事及びそれに接続する水路整備工事の実施に伴う手続き等について」の照会文書と添付資料となっており、6ページが計画平面図、7ページが全体計画平面図、8ページが計画縦断図、9ページが開水路断面図、10ページがボックス暗渠(あんきょ)断面図、11ページが土地利用計画図となっております。また、12ページから名護市の回答文書となっております。なお、6、8、9、10ページにつきましては、沖縄防衛局と調整の結果、図面の一部が非公開となっておりますのでご理解をお願いいたします。次、要旨(2)ウについてお答えいたします。要旨(2)ウで提供依頼のありました資料につきましては、要旨(1)アの資料に含まれておりますので、お目通しをお願いいたします。要旨(2)エについてお答えいたします。付替え洪水吐のある用地は名護市軍用地等地主会から借地しており、賃貸借契約書につきましては、タブレットへアップロードしておりますので、お目通しをお願いいたします。なお、一部個人情報等が含まれている箇所につきましては、非公開とさせていただいておりますのでご理解をお願いいたします。要旨(2)オについてお答えいたします。久志地域への水道水につきましては、現在、辺野古ダムを水源として辺野古浄水場にて浄水処理した水を供給しております。辺野古ダム及び辺野古浄水場は、施設の老朽化等により廃止することが決定しており、久志地域へは、沖縄県企業局から購入した水を供給することになります。現在、沖縄県企業局から購入した水を貯留するための辺野古配水池(後で訂正の答弁あり)と水道水を供給するための配水管整備を行っており、完成時期は令和5年度、給水開始は令和6年度を予定しております。辺野古ダム及び辺野古浄水場につきましては、昭和34年に米軍によって建設され、その後沖縄県に譲与され、昭和50年度に沖縄県から名護市に譲与された施設となっております。これら施設の土地につきましては、その大半が民有地となっており、名護市軍用地等地主会を通して地権者と土地賃貸借契約を締結しております。施設の廃止後は、名護市に譲与された時点の形状を基準に原状回復することとなっております。また、土地賃貸借契約につきましては、契約期間をもって終了することとなります。次に、要旨(3)アについてお答えいたします。現在、辺野古ダム周辺における土砂採取の具体的な計画について沖縄防衛局から示されておりませんので、現時点では見解について申し上げることができません。要旨(3)ウについてお答えいたします。水道法第3条には、「水道事業」と「水道用水供給事業」が規定されております。「水道事業」とは、一般の需要に応じて、水道により水を供給する事業、「水道用水供給事業」とは、水道により水道事業者に対してその用水を供給する事業となっております。ご質問にありますとおり、一般の需要者は水道用水供給事業者である沖縄県企業局から水の供給を受けることはできません。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 質問事項1、要旨(1)イとウについて答弁いたします。イにつきまして、洪水吐の付替工事及びそれに接続する水路整備工事は、県知事の承認を得た普天間飛行場代替施設建設事業公有水面埋立承認願書において計画されている工事であると理解しております。次にウにつきましては、辺野古ダム内及び辺野古浄水場内の法定外公共物は、国有財産特別措置法に基づき、平成14年6月27日付の国有財産譲与契約により、同日付で国から名護市に譲与され、所有権も移転されております。名護市法定外公共物管理条例が適用される範囲の図面につきましては、タブレットに掲載しておりますので、ご確認をお願いいたします。緑色の部分は国道329号となっております。黄色の枠内が辺野古ダム用地となっており、紫色の枠内が辺野古浄水場用地となっております。青色の部分は市が管理する水路、赤色の部分は市が管理する里道となっており、この青色と赤色の部分が名護市法定外公共物管理条例が適用される範囲となります。美謝川の起点につきまして、辺野古ダムに流入する水路は提供施設内にあり、国の管理となっております。また、辺野古浄水場東側の水路に接続する水路の先が終点となっており、こちらも提供施設内にあり、国の管理となっております。続きまして、要旨(2)のアとイについて答弁いたします。まず、アのご質問につきまして、埋立願書に記載されている計画図面では、地番630-17の市有地に整備されるものと認識しております。次に、イにつきましては、昨年12月の第201回定例会での石嶺康政議員からの質問を、洪水吐の付替え箇所の市所有地の有無についてのことと錯誤してしまい、市の所有地はないと答弁させていただいておりますが、答弁の前後からすると適切ではなかったと考えております。申し訳ありませんでした。3月定例会での答弁のとおり、洪水吐付替え箇所には市所有地はございませんが、洪水吐に接続する水路につきましては、米軍施設として提供する目的で国と賃貸借契約を締結している市有地の一部が含まれております。続きまして、要旨(3)のイについて答弁いたします。意見書は、一般的に、河川の切替えを実施するに当たり必要とされる環境への配慮について述べたものであると考えております。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 ありがとうございました。それでは二次質問をさせていただきます。まず、提供資料の件ですけれども、これは議会の権能に関わる問題だと思っています。提供を受けた防衛局からの照会文書です、協議に関する。そこで沖縄防衛局と調整の結果、図面の一部が非公開、黒塗りにされております。黒塗りにされた部分は沖縄防衛局の環境監視等委員会において、資料として既にホームページで公開されているんです。本当にこれが黒塗りにされたときにびっくりしました。この黒塗り、皆さん、時間がないので詳しくは言いませんが、後でホームページを見てください。計画断面図など、ちゃんと寸法も測ってホームページに載っているんです。なぜこれが黒塗りになるのかと、不思議でたまりません。この黒塗りにしたことが影響を及ぼすのか、具体的に説明をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 先ほどの答弁で、要旨(2)オについてですが、「久辺配水池」とするところを「辺野古配水池」と答弁してしましました。正しくは「久辺配水池」でありますのでおわびして訂正させていただきます。よろしくお願いします。では、お答えいたします。要旨(1)アで依頼のありました資料を提出するに当たり、文書の作成者である沖縄防衛局へ非公開部分の有無について確認したところ、提出した資料の非公開部分には、これまでに公開されていない情報が含まれているため、沖縄防衛局の申出により一部が非公開となっております。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 今の答弁では納得できません。例えばこの資料の、先ほど言いました2ページの計画縦断図、第31回4月20日の図面がホームページにも出ているんです、数字も入れて。例えば、名護市に出した計画図は環境監視等委員会で検討された資料と全く違うものなのか。つまり、環境監視等委員会の学者の先生の皆さんは名護市と協議して、実際に工事する中身と違う中身で審査しているのかということになります。防衛局は環境監視等委員会でいろいろお墨つきをもらいたいためにこの委員会をやっているんですが、そういうのではないということであるなら、全く納得いかないんです。ぜひ名護市が、防衛局がそう言ったからというのではなくて、ちゃんと名護市として検証して、違うでしょうと。この黒塗りは公然たる事実でしょうと。ボックス暗渠も全部書いていますよ、よく見てください。ホームページに全部載っています。寸法まで。洪水吐は50メートルとちゃんと載っていますよ、長さがね。ですから、これは名護市はあまりにも防衛局の言いなりです。もう一度、これについて。これは石嶺康政議員も情報公開請求して出しているんですが、同じく黒塗りでした。こういうのは名護市の情報公開の在り方について、非常に疑問が生まれます。ぜひ主体的に、もう1回防衛局と交渉して、この黒塗りをやめた上でもう1回議会に提出してもらえないでしょうか。いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 もう一度、防衛局とも調整させていただいてお答えしたいと思います。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 協議は必要ないという立場ではありますけれども、法令上、名護市に国関係機関は協議を求める。民間でしたら許可を求める、名護市長にね。というのがこの手続の一環です。ですから、その一環としてのこの資料に関しては、やはり市が責任を持ってしっかりと把握していくと。そして市民にも公開していくという立場をしっかりととっていただきたいと思っております。時間がないので次へ行きますが、辺野古ダムに係る軍用地等地主会との賃貸借契約の問題ですが、これについての黒塗りは、逆に言えば個人情報ですので、この黒塗りに関しては私も理解します。この契約書の第6条で、先ほど契約期間が終了した際は、昭和51年4月1日の形状を基準に原状回復するとなっておりますけれども、どのような形状になっているのかということと、それからもう1点、同じくその契約書の中で契約期間をもって終了するということでありますが、先ほど一次答弁で述べられたように、久辺配水池からの給水開始は令和6年度と答弁されていることと一緒で、契約期間が令和7年3月31日までとなっていますが、その久辺配水池からの給水開始と符合しているという意味合いでこれは理解してよろしいでしょうか。2点お伺いします。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 まず1点目の昭和51年4月1日の形状はどのような形状でしたかということでしたが、本市と地権者との土地賃貸契約書につきましては、昭和51年4月1日から効力が開始されております。昭和51年4月1日の形状とは、辺野古ダムについてはこれまでに改築等を行っておりませんので、現状と変わらないものとなっております。辺野古浄水場につきましては、これまでに機能増設等を行っており、当時と形状が異なっておりますが、施設の廃止後は場内の構築物等は不要となりますので、撤去する予定となっております。次に土地賃貸契約期間をもって終了するのかということですが、議員ご質問のとおり、久辺配水池からの給水が廃止された後、辺野古浄水場等の解体を予定しておりますので、名護市軍用地等地主会との協議の上、契約期間を令和6年度、つまり令和7年3月31日と設定させていただいております。
    大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 それでは廃止された後もダムの形状はそのままと、今の浄水場の所だけは全部更地にするといいますか、ということだと思いますが、それではダム廃止後に当たって、今、ダムの底にある里道等、それから水路です。法定外公共物でありますが、その管理については総務部になるのでしょうか。それからもう一つ、このダムの契約が終了した後は国が新たにキャンプ・シュワーブの基地として、また地主と契約を交わすことになるんでしょうか。名護市についても同じように契約を交わすことになるのかどうか。そこもお聞きしたいと思います。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 ダム廃止後の財産管理の件、1点目ですけれども、ダム堤体は国道部分は国の所有であり、のり面部分は民有地となっております。ダム廃止後につきましては、それぞれの所有者で管理していくものと認識しております。次に、国と契約を交わす形になるのでしょうかという2点目のご質問でありますが、本市が貸借している土地につきましては契約書に従いまして物件の原状回復を行い、地権者に明け渡しすることになります。本市との契約が終了した後の契約につきましては把握はしておりません。また、施設廃止後の法定外公共物につきましては、現時点では具体的な予定は決まっておりません。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 まだ具体的に決まっていないということですから、今後、キャンプ・シュワーブ地域にある辺野古ダムが廃止されると、当然、今後は国との新たな契約が出てくると思います。そうすると、名護市の法定外公共物も具体的にどうするのかというのがありますので、小さな土地でダム湖になるとしても、決して新たな基地の提供にならないように、しっかりとここは留意をしてやっていただきたいと思っております。では次に、美謝川付替えに関する認識の問題であります。提供していただきましたこの図面、名護市がダム周辺にある法定外公共物、つまり赤が里道と、水色が水路ということの、この資料ですが、これだけ見ても皆さんあまりよく分からないと思いますけれども、建物も入れてもらえればよかったんですけれども、基本的にもここの部分が洪水吐で、緑が国道329号ということで大体の位置は分かると思います。そこでさきの、休み前の火曜日ですか、東恩納琢磨議員の答弁で辺野古浄水場の東側、名護寄りにあるのが公図上のいわゆる青線、法定外公共物であるということで、現在の洪水吐から辺野古浄水場西側に注ぐのは、民有地を通る単なる水路であるということでありました。これは、この図面は土木技師の北上田さんが作成して、グーグルの地図の上に重ね合わせてくれたものなんですが、ここが浄水場です。名護市が言っているのは青い部分ですが、実際の水が洪水吐から流れているのはこっちからこういうふうに、Bルートを通って流れております。そこで、名護市はこの洪水吐に係る法定外公共物はないという前提で新しく付け替える水路も美謝川の付替えではないというふうに認識されているということが答弁されましたけれども、そういう認識でよろしいでしょうか。沖縄防衛局側の認識ともちょっと違ってくると思います。この前も言ったように、この間の資料、文書は全部、いわゆる現在の洪水吐から名護市が水路と言っている、民有地を通る水路と言っているBのルートを通ってずっと示されております。埋立承認願書もです。例えば防衛局の資料もそうです。全くそうです。洪水吐から緑の美謝川となっております。とすると、名護市と防衛局の認識も違ってくるのではないかと思いますが、それについて防衛局にもちゃんと確認されたのでしょうか。やはり今回の協議の照会文書や回答文書でも、先ほどから言っていますように長たらしい文書です。辺野古ダムにおける洪水吐の付替工事及びそれに接続する水路整備工事というようにちょっと長ったらしい名前がついているんですけれども、そういうことで皆さんも、あえてこういう長たらしい名前をつけているのかどうなのか。そのことと関連するのか。防衛局と事前の入念な調整がされているのではないかと思いますが、その点についていかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 市当局としましては、当然のことながら市に権限のある部分について回答をしております。防衛省関係者の認識の詳細につきましては存じ上げてはおりませんが、美謝川の大浦湾側の河口域を変更する今後の関連から、美謝川整備工事としているのではないかと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 防衛局の言い分を代弁しろとは言っていないんですけれども、とにかく今までずっと美謝川の付替えとか整備とかと言っていることの認識をしっかりと一致させておかないと。どうも、この間の一般質問での空論もそこに原因があるのではないかと思っています。何かしら、この間、突然名護市の対応が、この洪水吐をめぐって法定外公共物ではないというところから始まって、結局協議は必要ないという結論へ導くための、無理矢理こじつけたような論理ではないかという気がして、改めて今、聞いた次第でございます。そこで実は、今回、先ほどの一次答弁で、平成14年6月27日付で名護市に国から譲与された、そして所有権も移転されたというのが名護市の管理する法定外公共物でした。廃止後はどうするんだと聞いたら、先ほど環境水道部長が言いました、堤体は国の管理で、そしてのり面は民有地であると。具体的なことは今後の話だということでありましたけれども、実際、先ほどの北上田さんの作られた地図、航空写真から見ても、名護市の水路、法定外公共物管理条例が適用されるとする水路の中にもダムからの、国道329号を越した所の間が抜けていますけれども、こういうのり面について、ここは全く名護市の法定外公共物管理条例に適用しない美謝川ではないのか。そしてもしそうであったらば、のり面の部分は、やはりしっかりと用途廃止をすべきではないかと。今後の利用のためにもそういうことが手続上あるわけですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 辺野古ダム及び辺野古浄水場内の法定外公共物につきましては、平成14年に国有財産譲与契約によって譲与されて以降、法定外公共物として管理をしてきております。現に公共の用に供しているものとして譲与されており、条例に基づく用途廃止の必要はないものと認識をしております。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 今後の辺野古ダムの廃止についても、用途廃止をしなくても十分跡利用も可能だということの理解でよろしいですか、今の答弁。再度確認します。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 辺野古ダムの廃止後につきましては、その時点でまた判断をしていかざるを得ないかなと。ただ、現状の廃止を過去においてするべきであったかというご質問でしたので、先ほどのように答弁させていただきました。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 既に防衛局が埋立承認願書を出し、さらには今、設計変更も出しているんですけれども、防衛局、国がやろうとしている事業の中身は分かっているはずなんです。ですから、今までもダム周辺の土砂採取の件もそうです。何も聞いていないから、今、検討しませんとか。こういう答弁は非常に、市民の財産、市有財産をしっかりと守る。ひいてはダムの現状は地域における給水源です、認められたとおり。しっかりと保全していくという立場を、そういう姿勢を見せた上でやらないと非常に私たちとしては不安です。本当に、今の渡具知市政に任せていいのかなと思わざるを得ません。そこはしっかりと、やはり事前に分かっている計画ですので、しっかりと検討していただきたいと思います。それについては、また次の機会にやりたいと思います。それで今度は、例の法定外公共物管理条例に関する問題ですが、協議は必要ないという立場をずっと繰り返し述べられておりますが、この法定外公共物管理条例の第1条、目的では、「法定外公共物の管理に関し必要な事項を定めることにより、法定外公共物の適正な利用を図り、もって公共の福祉を増進することを目的とする。」とあります。この第4条では、付替えとか「法定外公共物の構造又は機能に支障を及ぼすおそれのある行為」についても市長の許可、これは民間業者に対しては許可です。国、地方自治体に関しては協議です。それが必要というふうに規定をしているのはもうご存じのとおりと思います。そこで、先ほどからもありましたように辺野古ダムは名護市が民有地への賃借料、借地料を払って管理している名護市の財産であります。ダムの維持管理は、久志地域への安全安心な水道水供給のために、公共の福祉を増進するために必要なものであります。辺野古ダムの機能の全体に係る問題ですので、この当該の赤線部分、青線部分の法定外公共物だけを見て判断するというのは誤りだと思っております。特に、下流の河口部分が閉鎖されるわけですから、河口が閉鎖されると上流にも影響を及ぼすのは当然であります。単なるダムの汚濁の問題だけではありません。ですのでこれについては、やはり条例の趣旨から反していると私は思っています。同じく、洪水吐に接続する水路整備、つまり新しく付け替えられるであろう美謝川の名護市有地に係る問題でもそうだと思います。米軍基地提供区域で行われる工事について、国にフリーハンドを与えるもので、やはり断じてこれは、私は容認できません。名護市の対応は法令解釈で間違っていると思います。撤回していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 今回、沖縄防衛局から提出された書類を条例に照らし合わせた結果として回答したものであり、条例に基づく判断を行ったものということでございます。撤回というお話はございますが、そういった判断に至ったということでございます。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 全然答弁が変わっていないので少し残念ですが、もうちょっと時間があれば、どういう内容で条例に適用したのかということまで聞きたいのですが、これについても今後、しっかりと中身を問いただしていきたいと思います。名護市の考えというのは、非常に条例の趣旨に反した問題だと私たちは思っております。そこでもう1点、第5条に係る、さらに加えまして、新しく付け替えられる美謝川の件ですが、名護市の文書によると洪水吐に接続する水路整備事業のことですが、これについて3月の定例会で私の一般質問で当時の祖慶部長は、国が整備する水路につきましては国有財産となることから市に管理権はありません。国有財産法の中で国が整備する水路は国の管理ですというふうに答弁されておりました。先日の石嶺康政議員や岸本洋平議員の一般質問でも、洪水吐の付替に伴う水路部分というのは、永久に水路になるわけだから、底地買収、用地買収が必要ではないかという質問がなされたと思います。しかし、それについても提供施設内であるし、契約の範囲だから、買取り、買収の必要はないという答弁がなされております。国が借地している名護市有地を含む土地の形状を、未来永劫(えいごう)にわたって変えるということは賃貸借契約の範疇(はんちゅう)を超えるものだと思っております。国が整備する水路については、国有財産となるというふうに答弁されているわけですから、ますますそのことは必要だと思っています。公共工事で道路や水路を造るときに、事前にその用地を買収することは当然であると思います。建設部、借地で工事をやったことがありますか。ないですよね。名護市は特別なのか、それとも辺野古新基地建設だからこそ特別なのか。そこをしっかりともう一度確認したいと思います。いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 名護市と沖縄防衛局が締結しております土地賃貸借契約書におきましては、賃貸物件の形質の変更について、あるいは原状回復についての定めがございます。したがいまして、国が必ずしも買収、収用する必要はないと認識をしております。また名護市が例外ではなく、沖縄防衛局土地賃貸借契約を締結に付している全ての賃貸人の土地について同様な対応がされているものと認識をしております。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 米軍基地であれば、どんな形に変えようが、山を潰そうが何でもいいということを認めるということでしょうか。絶対にこれは納得いきません。防衛局がそうやって居直るのは分かりますが、名護市がそれを「はい、そうですか。」と、名護市の市有地です。市民の財産です。水路を造られたら、例え返還されても復元できるわけがないわけです、水路ですから。ここはやはり市民の財産を守る立場から、しっかりともう一度ここは検討していただきたいと思います。そこで、渡具知市長にお伺いしたいと思います。今、沖縄の基地の問題は非常に重大な問題です。昨日も慰霊の日でした。沖縄戦の結果、米軍が占領し、そして基地の拡張が行われてきて現在に至っております。実は、もう33年前になるわけですけれども、恩納村の恩納岳に、これはキャンプ・ハンセンの地内です、基地の中です。恩納村や村民の民有地もいっぱいあります。その中で、そこにグリーンベレーの都市型戦闘訓練施設、ゲリラ施設です。勝手にできたということでみんなびっくりして、恩納村民を含めて反対運動を行ったことがあります。つい最近と思って調べたら33年も前でした、1988年、平成元年のことですけれども。先ほど聞いたら、市長はまだ議員でもなかった、民間であって、その後の金武の闘いは覚えていらっしゃるということでしたけれども。その中で当時の比嘉茂政村長、この方は安保も容認する自民党員だと自分で認めながら、当時は赤鉢巻きをしめ、そして村内の団体、議会も含めて各種団体を網羅した都市型戦闘訓練施設建設及び実弾演習反対実行委員会の委員長として機動隊の強制排除を含めて、米軍の資材搬入トラックを、村民の皆さんが座り込みで止めた。その闘いがあります。そうした中でやはり、当時の皆さんの思いは、基地は沖縄戦によって、米軍占領によって強制収用されたけれども、基地の強化は許さない。村民の、県民の命や自然を守るために米軍の基地強化は許さないという立場で闘って、そして3年かけてこの都市型ゲリラ施設を撤去しました。これは今の辺野古の闘いにも通じるものだと私は思っておりますが、そこでこの闘いとか、歴史的な沖縄の問題というのは様々な犠牲と、そしていろんな形での皆さんの闘いの知恵によって、日米地位協定も全国知事会で、もう改定すべきだというふうに決議がなされる形で、ようやく問題が大きくなっていると思います。今、問われているのは、この基地問題を含めて渡具知市長が2期目に出馬されるという決意でありますが、私から見ると、やはり非常にこの4年間、市長として、議員としてお付き合いしましたが、なかなか基地問題で、辺野古の問題で明確に態度を示さないということで、市長のリーダー性を含めて、非常に疑問に感じるところがありますが、その点も含めて、今回の美謝川の付替え問題を含めて、単なる法令にのっとって粛々とやるという答弁ではなくて、自分としてはどうしたいんだ、どうすべきだ、市民の生命と財産を守るためにどうするんだということを、しっかりとリーダー性を発揮して、市民に、県民にアピールしていただきたいと思いますが、選挙応援のために言っているわけではないですけれども、市長どうでしょうか。その辺について市長の見解も述べていただきたいと思います。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 川野議員から厳しいご指摘を受けているところでございますけれども、復帰50年の節目を来年に迎えるこの沖縄県、名護市においても、基地問題というのは大きな課題だと認識をしているところではございますが、名護市における唯一の課題だというふうには考えていないわけでございます。解決すべきことはほかにも多くあるというふうに思っているところでございまして、特に現在においては、このコロナ禍におけるワクチン接種の促進、あるいはその後の経済回復等、ここにまた力を入れていかなければいけないというふうに思っているのが現状でございます。普天間飛行場代替施設建設に対する私のスタンスにつきましては、これまでに述べてきたとおりでございます。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 また相変わらずの答弁でちょっと残念ですが、市長ぜひ、辺野古問題が名護市政の、これしかないということを誰も言っていません。もちろんコロナ問題、それから市民生活の問題、様々ありますが、しかし、辺野古の問題もこの25年間にわたって、名護市政の重要な課題でありますが、これも一つの大きな、重要な課題だというふうにちゃんと認めてください。はぐらかさないでください。そこはどうですか。再度確認します。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 先ほども述べましたとおり、この基地問題、特に辺野古代替施設建設については、名護市が抱える大きな課題だと考えております。このことにつきましては、もう二十数年前からこのことに携わってきたわけでございますが、名護市民の多くの市民の賛否によっていろいろと名護市民が分断されたとか、こういった経緯もございました。そしてこの経緯の中から、この工事自体が進められてきたことに対しては、これまで述べてきておりますとおり、県知事の承認を得てこの工事が進んでいるわけでございます。しかしながら、このことについて国と県の考え方の相違があり、現在、訴訟に至っているというような観点から、この移設問題についてはその推移を見守っていくということでございます。その他、基地から派生する様々な事案等につきましては、これまでも発生するたびにおきまして、適切にそのことについて向き合っているつもりでございます。今後も基地に隣接する、基地を抱えている名護市として、市長として、そのことについては向き合ってはいくわけでございますが、しかし、この移設問題については、先ほど来申し上げているとおりでございます。 ○大城秀樹議長 川野純治議員。 ◆川野純治議員 しっかりと向き合っていただきたいと思います。やはり名護市民はみんな注目していますので、これについてどうも曖昧だ、そういう意見もありますので、ぜひしっかりと向き合っていただきたいと思います。通告で、辺野古ダム周辺の土砂の問題も通告しましたが、今、南部の遺骨を含む土砂搬入で大きな問題が、世論になっています。ガマフヤーの具志堅さんのハンストとか含めて大きな波紋を呼んでいます。これも名護市議会も決議したとおり遺骨を含む南部からの土砂搬入を許さないということは大きな世論になっていると思います。この辺野古ダム周辺の土砂についても、文化財がある美謝川集落遺跡群の存在とかまだ様々な課題があります。これにつきましては、また午後から大城敬人議員が通告もされていますので、それを受けて、また次の機会に譲りたいと思います。ということで今回の一般質問、川野純治これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 川野純治議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時0分)                              再 開(午前11時10分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。大浜幸秀議員、一般質問を許します。 ◆大浜幸秀議員 皆様、こんにちは。ただいま大城秀樹議長より質問の許可が出ましたので、議席番号3番、礎之会、大浜幸秀、一般質問を行いたいと思います。まず、質問に入る前に皆様にぜひとも紹介したいことがありますので、この場を借りて紹介したいと思います。去る、先月5月の19日に屋部区のほうにおきまして、屋部区の親水公園、通称屋部川虹公園です。そこにおきまして文学碑の建立除幕式が行われました。これは眉屋私記(まゆやしき)という文学書、これの建立、そして除幕式が関係者50名余りが参加して行われました。これが眉屋私記の文学碑です。この眉屋私記というのがどういったものかということをPRを兼ねてご説明したいと思いますけれども、作者は上野英信さん、この方は1923年に山口県に生まれて、その後、福岡県筑豊のほうに移り住まれた記録文学者の方ですけれども、その方は炭鉱労働者を記録し、世に突きつけた記録文学者というふうに紹介されております。現在でも、なお全国に幅広いファンを持たれている方ですけれども、残念ながら1987年に死去されております。この方は、眉屋私記というこの本ですけれども、これが1984年3月10日の刊行、この中には20世紀初頭の屋部の山入端一族のことを書いたものが紹介されています。このタイトルの眉屋というのは、山入端一族の屋号でして、この眉屋私記、これは明治の末に貧しい村を後に、3人の男兄弟は出稼ぎや海外移民に出て、3人の姉妹は当時の那覇の辻遊郭に身売り。長兄の山入端萬栄は1907年にメキシコの炭鉱移民として出郷、後にメキシコ革命に遭遇してキューバへ渡ると。キューバのほうでも革命に遭遇し、生涯ふるさとに帰ることはなかったということです。また、末の妹のツルさんは、辻遊郭に売られた姉2人に引き取られて、三線の芸事を仕込まれた後、転々と放浪の旅を続けるという生涯を送られております。作品は、萬栄とツルの2人が織りなす波乱の生涯を丹念に追っていく近代沖縄が抱えていた貧困を移民と辻売りを軸にたくましく生きる民衆の姿を生き生きと描き出す。沖縄近代史に初めて、民衆が登場したと言われたゆえんであります。上野氏はこの作品を書くため、1977年から5年間、沖縄に足しげく通い、当時那覇で健在だったツルさんから昔のことを繭から糸を引き出すように、刻銘に紡いでいます。また、兄の萬栄の足取りを追ってメキシコにも飛んでおります。山入端一族の取材を通して屋部区民と親交を深め、1984年4月1日には屋部公民館におきまして、眉屋私記出版祝賀会も開催されております。当時、屋部区の名誉区民としても指名をされております。先ほども申し上げましたけれども、残念ながら1987年に死去され、翌年の1988年2月7日に屋部公民館において、上野英信さんを偲ぶ会が行われております。その際に、この文学碑建立についての提案がなされております。そして2019年11月23日屋部公民館において、この上野英信さんを偲ぶ33年忌の集い、沖縄で言いますウワイスーコーです。これが開催され、その席でも再び文学碑建立の再提案がなされて、建立に向けての機運が高まっております。2020年7月30日に文学碑の建立期成会が結成され、晴れて先月5月19日に除幕式を迎えることとなりました。この文学碑が建立された後は、作品のファン、作者のファン、そして世界のウチナーンチュ、研究者、学生等多くの方々が屋部を訪れることを期待しております。もう一度、この文学碑の解説文が隣にありますけれども、これは日本語とともにスペイン語の訳、これも名桜大学の上原なつき先生、沖縄キューバ協会の会長も務められておられますけれども、上原なつき先生の訳によってスペイン語も一緒に掲載されております。今後、これが世界のウチナーンチュの交流の拠点となるような期待も大きく持っております。ぜひとも、名護市のほうでもこの広報をお願いしたいと思います。以上PRを兼ねた説明でした。多くの市民の皆様が、この屋部の地を訪れて、この文学碑をぜひともご覧になっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは通告書に従いまして一般質問を行っていきたいと思います。質問の事項1 北部地域へのPCR検査センターの設置について。質問の要旨の(1)新型コロナウイルス感染症が、依然として感染拡大を続ける中、名護市においてもコロナワクチンの接種が進められているところですが、全国的にワクチンの接種が計画的に進んでいくのに伴って、市内外、また県内外の人の移動が活発になっていくことが容易に想定されます。人の移動が安全安心に行われるためにもPCR検査を迅速かつ手軽に受けられる環境が求められると思いますので、以下について伺います。ア 現在県内においてPCR検査を実施している機関は何か所ありますか。イ それぞれの検査費用について伺います。ウ 検査センターを北部地区に設置するために必要な要件について伺います。質問の事項2 特定外来生物ツルヒヨドリの防除計画について。要旨の(1)名護市が進めている特定外来生物、ツルヒヨドリの防除計画について令和2年度が現状調査、令和3年度から数年をかけて防除を実施していくとのことでしたが、その後の進捗状況と今年度以降の防除計画について伺います。ア 市内におけるツルヒヨドリの繁茂状況について。イ 近隣の町村におけるツルヒヨドリの繁茂状況について。ウ 今後の具体的な防除方法について。質問の事項3 市道屋部8号線の改修計画について。要旨の(1)過去の定例会においても一般質問に取り上げてきました市道屋部8号線改修工事について、改めて伺います。市道屋部8号線に架かる勝見橋は昭和29年に整備されておりますが、老朽化のため、平成17年度から4トン以上の車両の通行規制が行われてきております。令和2年度の県の新規補助事業として「屋部8号線道路整備事業」が採択されていますが、今後の事業計画について伺います。ア 県が実施する西屋部川改修事業の進捗状況と今後の計画について。イ 屋部8号線道路整備に伴い道路の拡幅工事も必要となるとのことですが、地権者との調整はどうなっているのか伺います。質問の事項4 屋部区における災害発生時の避難路の整備について。要旨の(1)平成29年12月1日付文書にて屋部区長より要請があった「災害発生時の安全に避難できる避難路の整備について」ですが、その後の経緯について伺います。(2)屋部区は、平成19年(2007年)に全面開通した国道449号が整備されるまでは市道屋部11号線が高台へ通ずる道路としてありましたが、現在は、国道449号により分断され通行不能となっています。津波等の災害発生時にはどうしても国道449号を横断し、高台に避難しなければなりませんが、高低差がかなりあるためスロープ等の整備がぜひとも必要となりますが、市の見解を伺います。以上一次質問としまして、二次質問は自席にて行います。当局のご答弁よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 それでは事項の1、要旨(1)アからウまでお答えいたします。まず、事項の1、要旨(1)のア、イについてお答えいたします。PCR検査は、感染症法に基づく「行政検査」と保健医療機関として診察・検査を行う「保険診療」とがありますが、県内においては、希望者が検査できる民間検査センターとして6か所公表されております。これらの検査機関は、沖縄県新型コロナウイルス感染症PCR希望者検査促進事業補助金の交付決定を受けた検査機関となっております。6か所の検査機関の検査費用につきましては、株式会社沖縄臨床検査センターが2,000円、沖縄民間ピーシーアール検査機構株式会社が2,500円から、沖縄PCR検査センター(ミタカトレード)が2,000円から2,200円、株式会社沖縄環境保全研究所は個別方式が8,500円からで、プール方式が2,700円からとなっております。読売ジャイアンツスポーツ健康検査センター、株式会社AVSS(エイビス)がいずれも2,000円となっております。次に、検査センターを北部地区に設置するために必要な要件についてのご質問ですが、厚生労働省「地域外来・検査センター運営マニュアル」によりますと、運営主体は主に医師会や医療機関等が想定されております。昨年度開設されました「北部PCR検査センター」については、クリニック等からの依頼により検体を採取し、検査は民間の検査機関に委託実施されておりました。昨年10月からは、北部地区医師会会員のクリニックにおいて、保険診療によるPCR検査が開始され、現在、市内14医療機関で実施されていることから「北部PCR検査センター」は役割を終え、3月末で終了しております。PCR検査センターは、臨床検査技師等の専門職の確保が必要であり、検査機器の確保、検査の精度管理等、専門的な知識・技術が求められております。また、医療機関等の関係機関との連携体制の構築も想定されております。新型コロナウイルス感染症につきましては、社会経済活動の中で、本人希望による検査のニーズに対応できる環境整備が求められております。沖縄県においても独自の検査事業の推進・強化がなされており、希望者PCR検査、エッセンシャルワーカー定期検査の推進、那覇空港PCR検査、本土直行便のある離島空港PCR検査が実施されております。現状では、希望する方が安価で受けられる民間検査センターが県内にあり、検体の郵送等による方法も可能となっていることから、その活用の周知を図るとともに、医療機関等からの情報収集に努めてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 部長、ありがとうございました。今回、このPCR検査センターの北部地域への設置ということで、一般質問に上げたのですけれども、今後、ワクチンの接種が進むにつれ、一通りワクチンの接種が済むとどうしても人の流れが活発になっていくということが想定されます。県外への旅行、そして各種イベント、その際に今後も継続してPCR検査、これが身近に実施されなければいけないと。必要性もさらに高まってくるのではないかということで、今回これを一般質問に上げさせてもらいました。もちろん、これは行政がやるのではなくて、民間の医療機関が行うということですけれども、部長、一つだけお伺いしたいんですけれども、今後、このPCR検査の必要性というのは高まっていくのか。それとも必要性が薄れていくのか。その辺の認識についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 今、議員お話しのとおり、現在、ワクチン接種、国を挙げて実施しております。接種の実施に伴いまして、今回のワクチンの接種をしたという接種の証明が主になってくると思いますが、併せて今後の社会経済活動、復活して活発化するに伴って、併せてPCR検査につきましても先ほど話しましたとおり、海外への事業としての進出とか交流とかを含めてPCR検査の陰性証明の書面を含めて必要になってくると思います。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 ぜひとも、今後に向けてそういう協議の場というか、その辺も持っていただきたいと思います。これは名護市単独ではなくて、ぜひとも北部12市町村、広域のほうでそういった議論の場が持てれば幸いかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。議長、次、お願いします。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 質問事項2、要旨(1)ア、イ、ウについてお答えいたします。初めに、アの繁茂状況についてですが、令和2年度のツルヒヨドリ防除実施計画策定業務の中で市内の生育状況を調査した結果、189地点で合計8万1,661平米の生育を確認しております。次に、イの近隣町村におけるツルヒヨドリの繁茂状況につきましては、環境省に確認しましたところ、名護市と近接する国頭村、大宜味村、東村、本部町、今帰仁村、宜野座村、恩納村、金武町において、既にツルヒヨドリが繁茂していると伺っております。最後にウの今後の具体的な防除方法についてですが、ツルヒヨドリは、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき、国が防除を行い、土地所有者など生育の原因者にその費用を負担させることとなっております。しかしながら、国が全ての防除を実施するのは困難であるため、地方自治体が環境省と調整し防除実施計画を策定することで、同計画に定められた防除方法で防除を進めていくことができるようになっております。現在、令和2年度に策定した名護市ツルヒヨドリ防除実施計画に基づき、市民、土地所有者等、区と協働で行う防除を進めており、先月、市内55区を個別に訪問し、各区におけるツルヒヨドリの生育箇所・面積、防除方法について、防除パンフレットを用いた説明を終えております。防除の具体的な手順といたしましては、初めに一義的に防除を実施すべきである土地所有者等に市が防除実施を促す通知を送付いたします。土地所有者等が市の通知を受けて防除を実施すれば、その経過を観察することになりますが、土地所有者等が高齢、または遠方にいるなど、防除の実施が困難な状況にある場合は、土地所有者等の求めに応じて区が共同作業による防除を実施できる計画となっております。区の共同作業については、防除環境を整える作業計画として除草剤の散布を想定しております。防除するツルヒヨドリの生育面積に応じた除草剤を市から区のほうへ補助いたします。ツルヒヨドリは除草剤で一旦は枯れますが、その後、必ず復活しますので、その際に最も効果的な防除方法である人力抜根を市のほうで実施いたします。人力抜根は最も効果的な防除方法ではありますが、最も手間のかかる防除方法であるため、今後、防除面積が増えるにつれ、市が単独で防除を実施することが難しくなってくると予想されます。その際は、地元区に協力を求め、防除の継続を図っていきたいと考えております。また、名護市内だけで防除を進めても近隣町村からの流入を防止できなければ効果がないため、ツルヒヨドリの防除について、近隣町村に対する働きかけも積極的に行ってまいりたいと考えております。なお、答弁中にも触れましたツルヒヨドリ防除パンフレットを議員の皆様のお手元に配付しておりますので、お目通しよろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 佐久川部長、ありがとうございました。議員の皆様の席にもこの環境対策課がまとめましたツルヒヨドリについての防除パンフレット、これが行っているかと思いますけれども、これは裏面に市内の現状という表があると思いますけれども、それによりますと、先ほど部長から説明がありましたとおり8万1,661平米、今のところの名護市の繁茂状況だという説明がありました。これはこのパンフレットにありますとおり、タピックスタジアム名護の約4.5個分の面積に相当すると。その中で、それぞれの地域の生育面積と順位が出ていますけれども、この中でも宇茂佐地域と屋部地域が突出していると。宇茂佐地域が順位1位、屋部地域が2位と。この宇茂佐地域というのは、北部地区医師会病院の下のほう、そこから屋部にかけて、それから名桜大学にかけてのあの一帯が非常に生育面積が広い場所だというふうに私も認識しております。それで、これまでこのツルヒヨドリにつきましては何度か一般質問で取り上げまして、またほかの複数の議員も取り上げてきました。それで再度、ツルヒヨドリとはどういったものなのかということをこのパンフレットを基に復習を兼ねて確認していきたいと思います。まず、ツルヒヨドリはアメリカ大陸原産のつる性植物ですと。「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)に基づく特定外来生物に指定されており、栽培、運搬、保管、輸入、植える、まく行為、譲渡などが原則として禁止されております。沖縄では、1984年にうるま市の天願川河口付近で発見され、現在では沖縄本島中部を中心に北部や南部にも生育域を広げています。さらに石垣島や西表島などでも生育が確認されています。本種は様々な環境に侵入・定着します。そして非常に旺盛な繁殖力で、他の植物が生育できないほど勢いよく一面に生い茂ります。こういうふうに説明されております。部長の先ほどの説明でも近隣町村もほとんどです。北部全域に広がっています。それについて二次質問を行っていきたいと思います。まず、このツルヒヨドリが種の飛散、それ以外に拡散範囲を広げる要因というのはどういったことが考えられるのかお伺いします。また、各区へこの調査結果を説明に伺ったということでしたけれども、各区の区長の反応について、どういった反応があったのかということについてお伺いします。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 まず1点目の種の飛散以外に考えられる拡散要因ということですけれども、ツルヒヨドリは種だけではなく、切り取った茎やつるからも再繁殖します。令和2年度に市内の生育状況を確認した結果、生育地が農用地や河川沿い、公園、道路などの造成地、草木の不法投棄箇所に多いことが分かり、中でも農用地は全体の6割を占めておりました。よって、土などと一緒に無意識のうちに人が持ち込む行為がツルヒヨドリの生育域を広げる大きな要因であると考えられます。次に各区へ調査結果を説明した際の各区の反応ということですが、区長の多くが市内の生育状況に驚いておりました。また、自らの区における生育状況や、その防除方法について市の説明を熱心に聞いておられたことから、市と連携したツルヒヨドリの防除が今後スムーズに進んでいくと期待をしております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 先ほどのこういった拡散の要因の中に、土砂の移動とか、例えばその中には草刈りをした後に、草をそのまま、繁殖力が旺盛ということを知らずに別の場所に捨てると。そういったことでも繁殖するということをお聞きしましたけれども、やはり農家、そして市民の皆様にもツルヒヨドリの危険性、そういったものを徹底して周知していくべきかと思います。ぜひともその辺の努力についても継続してよろしくお願いしたいと思っております。次に今後の防除方法ですけれども、各区に除草剤を配布してそれを散布してもらうということ。その後に人力で抜根作業を行うということですけれども、この除草剤を使うにしても、なかなか1回では効果が期待できないと思います。この除草剤の補助については、今のところ何回ほどを予定しているのかどうかお聞きします。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 除草剤の配布の回数ということでありますけれども、市のほうで予算として持っている費用は、今年度5万5,000円という予算でございますけれども、一旦希釈してその除草剤を使いますので、そういったものである程度の量は確保できるのかと考えております。回数につきましては、各区で一旦除草剤をかけてもらって、その後、人力抜根。どうしても復活してきますので、またそのときに繁茂していく状況がありましたら、その除草剤を配布していくということで考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 ぜひとも継続した作業をよろしくお願いしたいと思っています。今後、この防除事業については、数年をかけて実施していくとのことでしたけれども、今後、進捗状況、そして定期的な実施の報告等、これを各区に定期的な報告会なり、説明会なりの予定はありますか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 ツルヒヨドリの防除につきましては、地域と連携して進めていく計画であることから、ツルヒヨドリの生育がある区には随時防除の進捗状況等の情報を共有してまいります。またツルヒヨドリの生育がない区についても、生育がある区と同様に情報を共有し、新たな生育を見逃すことがないよう連携してまいりたいと考えております。なお、防除実施計画の期間が令和3年度から5年間であることから、令和7年度に同計画の見直しを行い、それまでの防除面積等を勘案し、令和8年度以降の防除実施計画に反映させる予定であります。ツルヒヨドリの防除につきましては、10年を超える長期的な対応となりますので、区や市民の皆さんと連携し、地道に一歩ずつ着実に進めてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 ありがとうございます。今回の環境水道部が取りまとめをしましたパンフレット、報告書、非常に分かりやすくできていると思います。本当にご苦労さまでした。今後も、ぜひともこのツルヒヨドリの防除計画については継続して、市民への周知徹底、その辺もよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。議長、次をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 事項3、要旨(1)ア、イついてお答えいたします。まず、要旨(1)アの西屋部川改修事業の進捗状況と今後の計画についてでございますが、河川管理者である沖縄県北部土木事務所に確認いたしましたところ、西屋部川改修事業は、平成13年度に下流側の屋部中学校付近から上流側へ向けて事業を開始し、令和3年3月末時点での進捗状況は、事業延長1,200メートルに対し、660メートルの護岸整備が完了し、事業費ベースでの進捗率は70%となっております。現時点で令和8年度に事業を完了する予定であると回答がございました。なお、今後の計画につきましては、引き続き勝見橋から上流側の用地買収に取り組むとともに、今年度は、名護市と協働で勝見橋の橋梁実施設計を行い、令和4年度以降に事業の支障となる沖縄県企業局及び名護市の導水管移設工事を行った後、橋梁下部工などの勝見橋架け替え工事を優先的に実施し、架け替え完了後に上流側の河川護岸の整備を順次進めていく予定であると伺っております。次に、要旨(1)イの屋部8号線道路整備事業の関係地権者との調整についてでございますが、勝見橋の架け替え事業に併せて、市道屋部8号線の車道の拡幅及び歩道の設置を予定していることから、市道沿線の地権者またはそのご家族へ事業の説明を行い、事業用地予定8筆の関係者の皆様方に事業へのご理解をいただいております。今後は、橋梁(きょうりょう)実施設計が整い次第、名護市において道路実施設計業務を行い、事業に必要な用地面積などが確定した後に、地権者の皆様との用地交渉を進めていき、事業が早期に完了できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 ありがとうございました。この西屋部川の改修工事ですけれども、ちょうど勝見橋の下流まではほぼ完了していると。そして上流側はこれからということですけれども、部長もご存じだと思いますけれども、去年の12月、今年4月の大雨のときに勝見橋近くの上流の護岸に決壊がありました。それでこれは2級河川ですので県のほうが管理しているわけですけれども、その際にも県の河川課のほうでしたか、そこのほうに報告へ行きまして、いま応急措置を行っているところです。今後も大雨、そして台風時には同じような被害が出ないとも限りません。それでぜひともその辺の監視というんですか、ちゃんと確認。その4月の際には屋敷内まで迫っておりましたので、決壊が。ぜひともその辺も市としても注視をよろしくお願いしたいと思っております。それからこの拡幅工事に伴いまして、隣接する地権者への説明、これもぜひとも丁寧な説明を行って、今後の改修工事を進めていただきたいと思っております。この件は継続してまたよろしくお願いしますということで、以上にします。議長、次をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 それでは質問事項4、要旨(1)、(2)については関連いたしますので一括してお答えいたします。屋部区の避難路の整備の要請につきましては、平成29年12月1日付で、沖縄県北部土木事務所維持管理班長宛てと名護市建設部長宛てに提出されております。国道449号の整備につきましては、平成4年頃から屋部区と北部土木事務所において事業説明や協議が行われており、当該箇所についても、平成8年12月26日付で屋部区より出された協議事項に、市道屋部11号線の機能保全の付替道路として抽出されている箇所となっております。当時の沖縄県から屋部区への回答としましては、「近くの道路へ迂回することとし、付替道路は考えていない。」との回答を行っている経緯があります。市といたしましては、当該要請書にもあるように、津波や近年のゲリラ豪雨による水害時には、屋部兼久地区の避難路としての機能が必要だと考えており、これまでにも幾度となく北部土木事務所に現状説明と避難路としての整備をお願いしてきたところではありますが、実現に至ってない経緯がありますので、再度、地域や関係機関と連携を図りながら、避難路の整備に向けて要請していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 二次質問を行っていきたいと思います。この避難経路が、要請があった箇所というのは、国道449号と県道名護運天港線、それに囲まれた部分があるんですけれども、この449号が開通してから高低差が、この449号はかなりかさ上げされて造られた道路ですけれども、高低差が一番大きいところで4メートル50センチ、それぐらいの高低差があります。さらにその上に1メートル10センチぐらいの手すりがついていますので、この国道449号を横断するのは至難の状況だと思っております。それでこの整備について、以前にも要請が県のほうに出されて、平成9年の回答では付替道路は考えていないとの回答があったということですけれども、その後、平成23年の東日本大震災、それを契機に水害に関する危機管理、それも以前とは全く違ってきていると思います。それで今回要請が出された地区は、後ろは国道449号に遮られて、前面には名護湾が控えているというふうなところです。平成9年の県からの回答では、近くの道路へ迂回することにし、とありますけれども、なかなか高齢者、そして足のご不自由な方にとっては至難の業であります。ぜひとも名護市としても継続して、今後も沖縄県との調整、それをぜひとも進めていってもらいたいと思いますけれども、再度その辺について、部長のご答弁をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 議員ご指摘のとおり、平成9年当時は東日本大震災が起こっていない状況でしたので、やはり現在におきましては、津波とか自然災害等の影響が随分各地で起こっています。それに向けて避難路の確保というのは大事だと認識しておりますので、引き続き沖縄県北部土木事務所のほうへ要請をしてまいりたいと思っております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 ありがとうございます。地域住民の生命、財産を守るためにもぜひとも継続した、こういった対策、検討をよろしくお願いします。もし必要でありましたら、県と協議の場を設けていただきまして、区も一緒に継続した検討会を進めていければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上をもちまして、大浜幸秀、一般質問を終わりたいと思います。ご答弁ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時56分)                              再 開(午後1時30分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。大城敬人議員、一般質問を許します。 休憩します。                              休 憩(午後1時30分) (字句の訂正あり)                              再 開(午後1時31分) ○大城秀樹議長 再開します。大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 改めてこんにちは。昨日は6月23日、慰霊の日でした。これは慰霊の状況をつぶさに伝える号外がまかれたんですが、今日の新聞にもありますように、私も波之上の旭ヶ丘公園にあります。海鳴りの像で慰霊祭そのものは中止したんですけれども、33年間で31回目の慰霊の碑へ参拝をしました。一応中止ということで、雨も降っていたんですが、那覇の中学生が対馬丸記念館で行う子どもたちの演技があります。そのメンバーが、まず始めるということで海鳴りの像に来まして、そして一人一人線香を手向け、歌を歌い、地域の清掃できれいにしてくれました。犠牲になられた方々も大変喜んでいらっしゃると思います。私は、1981年から対馬丸を含めて沖縄戦で犠牲になった26隻の船のうち、対馬丸は国の閣議決定で一定の補償金とかということで紛らわしくやっておりますが、完全な補償もせずに、それを除く25隻の船を束ねて犠牲者の碑を造りまして、これまで43年慰霊を続けてまいりました。昨日のテレビや新聞、今朝の新聞をご覧になって、本当に私たち沖縄県民は絶対に忘れてはいけない、このような悲惨な戦争を。これからの未来を生きる子どもや孫たちに絶対にそういう状況をつくらせてはいけないんだという思いを改めて新たにしたところです。お互いに、私たち議員はそういう環境をつくっていく。あらゆる戦争の準備には反対していく。市民にとって一番安心、安全なものは平和なんです。県民にとっても国民にとっても、それを今、私たち沖縄県においては再び県民を犠牲にするような要塞建築がどんどん進んでいる。その一貫として、辺野古の新基地建設があるんだと。私たちは、名護市民、県民の未来を考え、子どもたちの未来を考えて、安心して平和で暮らせる。そのためには辺野古新基地建設はどんなことがあっても止めなければいけないんだと、そういう決意をしたところでございます。それでは再びそういうことが起こらないように、私も戦争に関わるものは一切反対するという立場を貫いて、これからも頑張っていきたいとそのように思います。それでは一般質問に入らせていただきます。質問事項1 新基地建設問題について。(1)防衛局による美謝川切替えの関連工事と見られる辺野古ダム洪水吐付替工事について防衛局との協議は「不要」と判断したことが報道されました。説明を求めます。(2)防衛局が洪水吐付替工事をしても美謝川の河口は現在のまま残るとお考えですか。市の認識を伺います。(3)防衛局が新たに造る洪水吐付替えによってダムの水は専ら洪水吐水路から大浦湾に流すのであれば美謝川の河川には水が流れませんので、実質的に河口の変更になります。市長の認識を伺います。(4)辺野古ダム周辺には、名護市の文化財があります。辺野古ダム周辺に所在する文化財について伺います。埋立てのため周辺地域から赤土を採取し、大浦湾を埋め立てる計画があります。文化財を守るのかどうか伺います。質問事項2 米軍基地から生活環境・教育環境を守るために。(1)航空機騒音による被害について、今回県立農業大学校の移転先の近くに離着陸帯ガンダーがあります。米軍ヘリが日夜訓練を行っています。久志区民の生活環境を著しく害しています。県立農業大学校の教育環境を守るために離着陸帯ガンダーの撤去について政府に要請していただくことを求めます。市長の見解を伺います。これについて、市長のお手元にも配付してありますが、実は、これに対して琉球大学環境建設工学科准教授渡嘉敷先生が国立高専における屋上での騒音測定をやってこられました。このデータを14件にわたって、平成25年から29年にわたる中の14件の特徴的なものが資料として渡嘉敷先生から、今日のこの市長へのお願いに当たって資料を使わせていただくように提供がありました。それで、これは我々素人が見ては、このクラス、市長も今おめくりになっておられますが、見てすぐに分かるわけではないと思います。そういった形でこれについては、ぜひ市の担当職員を派遣して、渡嘉敷先生から細かな内容を伺った上で、学習していただいて、この科学的なデータ、これも本当に最高な科学的データです。国立高専の環境はどのようにあるのか。市長、このデータに基づく、新聞に報道されているものをちょっと。(市長へ資料配付)渡嘉敷先生が測定された国立高専屋上におけるデータが、これまでも幾度となく沖縄タイムス、琉球新報に報道された経緯があります。いま市長に見てもらっておりますが、このように非常に国立高専での教育環境が大変な状態にある。これは何も国立高専だけではない。久辺小中学校においてもしかりです。そして幼稚園についてもそうだし。久辺地域の住民にとってもそうなんです。そういう状況下にあるということを、この科学的なデータで政府に対してしっかりとやっていただくということが求められますので、この点についてぜひこれを活用していただきたいと思います。(2)去る4月29日廃弾処理による爆発音が名護市の測定で113デシベルであったことが新聞で報道されました。航空機騒音に加え廃弾処理・爆破訓練・実弾射撃等の爆発音等によって久辺三区をはじめ三共・二見以北十区の生活環境・教育環境は著しい被害に遭っています。離着陸帯同様廃弾処理場の撤去も求められています。市長の見解を伺います。これについては、今、皆さんにお渡しした資料の2枚目から、これは名護市が提供して、測定した数字を分かりやすいように表にしまして、それをまとめてこの2枚目のほうにあります。まさに名護市の爆発音というのは、久志、豊原、辺野古ですが、これまでの辺野古では4,092回、113デシベルは2021年4月29日、せんだってありました。1日の最大回数279回、1日で279回も爆発音があるんです、市長。航空機騒音に加えて爆発音がさらにひどい状況にあるんです。これが、市長、写真を下に置いてありますので。これは沖縄農業大学校は今度宜野座村の潟原のほうに移転する予定だと。それでその跡に北部基幹病院を造るという運びになっているように伺います。ところで、これをご覧になって分かるように、皆さん白黒で分かりにくいかもしれませんけれども、資料の中に写真を入れてあります。上のほうの白く見える所がガンダーという、2機が離着陸する所ですが、これを市長、皆さん見てください。これがドローンで撮った航空写真、空から写したわけですが、このように左側のほうが予定地、上のほうがガンダー、こういう状況にあるんです。これがダムですが、これをドローンで撮った国立高専、300メートルです。ガンダーから農業大学校予定地までは、ほぼ500メートルぐらいかなと。特に沖縄ドローンプロジェクトにお願いして撮ったのは、このような大変な環境の所で、農業大学校の学生の皆さんが学ぶということになれば大変ではないか。先日農業大学校に説明に行ってまいりました。こういう状況にあるとは知らないというお答えだったんですが、しかし、現状のままで農業大学校をここに移すということになると、学習環境というのは、ほとんど勉強できないんです。特に騒音回数はこれまでも調べてきたように、久志のほうが断トツに多いんです。このガンダーを中心にして、夜も、昼も。その上空、訓練直下がこの土地です。したがって、北部基幹病院を進めておられる渡具知市長、農業大学校の学生にも学習環境がちゃんと保障できるような、名護市とくっついているわけです。ダムは、離着陸帯は名護市ですから。ぜひ、これを取り上げていただきたいと思います。それからこの写真、皆さんのは白黒です。皆さんから見て左下は久辺小学校のプール跡です。昭和56年の爆発でプールが割れたんです。辺野古の住宅60世帯が被害に遭いました。ところがいまだにこの被害が触らずにそのまま残っている1軒の家があります。高齢の女性、92歳のおばあちゃんの自宅ですが、このようにして資料にありますようにブロックが縦に割れている。境目ではない。そしてその玄関が真っすぐに縦に2か所割れている。この写真を入れてありますが、このように113デシベルでもこういう事態が起こり得る。特に昭和56年の爆発は、いわゆる通常廃弾処理は45ポンドの火薬を、土砂で覆って爆発させるんですが、そのときは300ポンドを土砂で覆わずに爆発させたと。そのうちまた、解体作業をしていた米兵が爆発によって死亡するという事故もありました。このように航空機騒音をこれまで幾度か取り上げてきたのですが、廃弾処理、爆破訓練、実射訓練による爆発音の生活環境への、この地域への影響は大変なものです。そういうこともあって市長にお伺いをしたいと。ぜひここにおいても同様の撤去要請をしていただきたいと思います。(3)喜瀬区・幸喜区の米軍基地が返還された後も三共地域では日夜訓練が行われ、航空機騒音は続いています。この地域に対しても二見以北同様の傾斜配分が行われるよう3月議会で申し上げました。その後の検討の結果について伺います。質問事項3 三原区ちばる事業について。(1)三原区ちばる事業報告に事実と違う事業地や写真などが散見され、現地の調査、関係者の証言で真実が判明しました。名護市が行ったちばる事業への助成90万円の補助金のうち19万8,990円の領収書について、領収書を偽造した本人と領収書の偽造について確認できました。本人は、「会社代表に悪いことをした。」と述懐しました。令和3年3月5日、三原区民有志の申入れに対する市長の回答がありました。回答後2時間の話合いで請求書や領収書の事業地が事実と違うこと、報告写真が事実と違うこと、報告写真のスナップ写真8枚は嘉陽区のマッコウ栽培地であること等を確認しました。特に名護市は三原区ちばる事業でマッコウの栽培地とされる三原160-1番地について以前から認識していたことを初めて認めました。三原区民有志の指摘が正しかったことを名護市も認めました。市の行政は公平・公正でなければなりません。市長の見解を伺います。これに対しまして、3月5日の渡具知市長の回答というのが有志のほうに寄せられまして、それをお借りしてみますと、この事業は終わったことだからと、これまでも議会で繰り返し言われてきたんですが、しかしながら新しい事実の問題として、完了したという名護市の認識をおっしゃいますけれども、今、地域経済部長と市長のほうにも資料として置いてあります。3枚目の三原区のひろばの文書を見ていただきたいと思います。それにありますように、この事業は3年間の予定で100万円、60万円、30万円と計画を立ててやっていたものであって、これの中にありますように地域からの指摘によって中止になったというのが事実なんです。完了ではないんです。そういうことを完了だ完了だとおっしゃって、これまでこの問題について避けておられますが、今、明らかに、資料としてお渡ししたように、はっきりとこの事実が、これは皆さんも資料を見ていただきたいと思いますが、三原区の160-1番地というのがマッコウ栽培地です。名護市も認めました。前から知っていたということを言われました。事業地に160号の1番地とメモをしたのは名護市の職員です。ところがここで作業をした職員がそれは違うと言っても聞かなかったと、そのように証言してくれました。ですから、これを見てお分かりのように、皆さん、上のほうが160番-1、栽培地の跡。これは平成30年4月10日の現地撮影の写真です。市長もカラーを見ておられると思いますが、その下が嘉陽区のマッコウ栽培地です。マッコウというのはこのようにきれいに生えているんです。上を見て分かるように、いかにこの三原区のマッコウ栽培地がうまくいかなかったのか。このことのためにだったのではないかと思うんですけれども、現地の事業地を変えるなど報告書にあった。ところが本人は、代表はこういうふうに言っているんです。終了後、提出した書類について名護市が審査したけれども問題はなかった。このように報告されております。そのように名護市として事実をしっかりと認めて、これまでのように終わった終わったということではなく、19万8,990円の領収書が偽造されたと。これは偽造した本人と確認ができているわけですから、これは警察が事件性がないとかということではなくて、名護市の行政上、領収書が偽造されたのは、事業が終わったから問題はないんだというような発言に至っては、これは本当に大変なことです。真摯に受け止めてこれについての対処をしていただきたいと思います。質問事項4 一般社団法人辺野古CSSについて。(1)一般社団法人辺野古CSSは辺野古新基地建設に関連してダンプが搬入する砂利から、砂利1立方メートルにつきいくらというマージンを得ていることが国会で問題になりました。マージンの金から辺野古CSSが久辺三区の行事に対して寄附があったのか伺います。久辺三区の区長や北部振興協議会からも辺野古CSSの理事になっていると聞きます。名護市の認識を伺います。これについては、2015年10月30日付の東京新聞に「辺野古CSSを通じ懐柔 地元3区長ら理事 工事斡旋法人 政府根拠不明の資金投入」という見出しがありました。これに基づいて、実は皆さん、仲里利信元衆議院議員がこのように沖縄からの報告ということで本をお出しになっている。この中で、この問題についての質問主意書を何回も出したということが記録されております。この中で、辺野古建設工事のあっせんをなりわいとする団体の在り方を問うということで、質問の1として、本職は、平成28年8月1日付の質問主意書で、名護市辺野古新基地建設工事のあっせんを主たる業務とする一般社団法人の設立目的や「あっせんを主たる業務」とすることの適正性、政府からの資金の有無、建設への懐柔などについて質問したところ、政府は8月8日付の答弁書で「答えを差し控える」とか、「意味するところが明らかでないため、お答えすることは困難である」などというコメントを出したと。これについて再び、また質問主意書を出して、特に仲里元衆議院議員がおっしゃるには、公共工事においてあっせん業をなりわいとするということは、いわゆるピンハネをするということにつながってくると。これについては問題が起こりはしないかということで繰り返し質問されているというふうにあります。そういったこともあって、考えてみるに辺野古の新基地建設に北部のダンプカーが砂利を運搬します。琉球セメントの鉱山から砂利が運ばれる。この砂利を運搬するトラック業界にCSSがあっせんをするということになるんだろうと思いますが、その見返りといいますか、それに対して1立米100円、ダンプの場合100円、船舶の輸送も1立米100円、そういうことと併せてほかの事業に対しては直接請負をするとか、間接的なものとかということによってこのCSSにあっせん料が入る。仲里元衆議院議員がこの中で触れているのは、将来この建設が進めば30億円ものお金に上る。これがどのようになっていくのかというのを私は危惧しているんです。調べてみましたら、政治資金規正法に基づく企業献金などを調べますと、まさに渡具知市長の選挙に対する企業献金の中で100万円とか50万円とかの企業献金が、このダンプの会社などの名目で出されているわけです。そうすると、市長がこれまで反対とか賛成とかを言わないという立場で工事はどんどん進む。その背景は何なのか。私はこれを危惧するんです。要するに北部振興協議会やそれに加入する企業が選挙母体となって渡具知市長を推すと、応援すると。その場合にその企業に対して、新基地建設の工事に当たってあっせんをする。こういうことで名護市の市長選挙が行われるのかと。こういうことであると、新基地建設そのものを北部の企業が間接的に進めているということにもなりますし、そういったことはあってはならないのではないかという観点から、この問題については質問に対してしっかりとお答えをいただきたいと思います。質問事項5 久辺地域農業集落排水事業について。(1)各個人が本管につなぐ費用は無料であるとのチラシが久辺地域に全戸配布され、多くの区民は本管へつなぐ費用は無料であると理解しています。このことについて伺います。このことについてビラが発行されていましたので、各区の問合せ先として区の事務所がありましたから、それで確認をしてまいりました。その結果、久志区と辺野古区においては、宅内配管整備の費用については、区のほうの負担で進めようではないかという議論が行われているようでございます。まだ結論が出ているようではありません。これはそういう点で、区民の負担を軽減するという点で非常に区民の皆さんにとっては歓迎しているのではないのかと思います。ところで、私は過去にこの問題について伺ったことがあるんです。防衛局から、実は説明として再編交付金を使うんだという話があったと。それについて追及しましたら、当時の企画部長、今の棚橋部長の前任者のお答えだったんですが、松田前部長からの答弁だったんです。そういう実態はありませんでしたということでこの点についてはあったんですが、お伺いしたいのは、ここでも再編交付金をこの費用として活用するということが内々に政府と話し合われているのかどうか。その点について市長にお聞きしたいと思います。もしそうだとするならば、まさに再編交付金で地元の下水道の工事に金を出し、そして住民の皆様方にいわゆる新基地建設を容認するような働きかけになるんです。そういったことがあってはならないのではないかということで、その点についてお伺いしたいと思います。(2)久辺地域の下水道料金は1世帯当たり平均でいくらになるか伺います。これは喜瀬区にあります特定環境の施設、これについてはいまだに加入者がいない、かなり少ないんです。それはどうしてかというと、建設以前にこの使用料については個人負担はないですということが一部流布されたことがあって、誤解があって、これが今日に至ってもつながないと。いわゆる久辺三区の皆さんにとっても、宅内の配管費用は持つけれども、使用料についてはどうなのかということで、どれだけの負担になるのかということが不安視されます。そういったことでこれらについて現在の状況はどのようになっているのかお伺いしたいと思います。一般質問の事項についてはこれだけで、事項別でお願いしたいと思います。二次質問は自席から行いたいと思います。 ○大城秀樹議長 さきの通告により一問一答事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 質問事項1、要旨(1)から(3)について答弁いたします。まず、要旨(1)につきましては、沖縄防衛局が洪水吐の付替工事を計画している場所は、辺野古ダムの一部ではありますが、市所有に属する土地及びそれに附属する工作物等ではないため、名護市法定外公共物管理条例第4条第1項第1号から第4号までの適用はないと判断しております。また、辺野古ダムの水量、水質が維持される場合においては、辺野古ダム内の法定外公共物の構造や機能に支障を及ぼさないこと。また、辺野古浄水場東側法定外公共物は、沖縄防衛局が行う工事にかかわらず、現在の構造や機能は変わりなく引き続き維持されることから、名護市法定外公共物管理条例第4条第1項第5号の適用はないと判断したものでございます。次に要旨(2)につきまして、洪水吐付替工事に係る照会においては、美謝川の河口について言及されておらず、どのように変更するのか具体的な工法等は示されておりません。次に要旨(3)につきまして、洪水吐の付替えにより、美謝川に水が流れなくなるといった認識は持っておりません。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問事項1、質問の要旨(4)についてお答えします。名護市教育委員会では、平成19年度より文化庁の補助事業を活用し、キャンプ・シュワーブ内における文化財調査を実施しております。平成19年度から23年度にかけ実施した調査で、沖縄防衛局が埋立土砂の採取を計画している辺野古ダム周辺区域において、美謝川屋取の集落跡や琉球王府時代に主要幹線道として整備された「宿道」が現存していることが確認されております。中でも、宿道跡につきましては当時の形状が比較的よい状態で残されており、当時の交通史を知るための貴重な遺構であると認識しております。文化財保存調査委員会にて意見をお伺いし、平成28年1月に沖縄防衛局へ現状保存の申入れを行っております。平成30年度、令和元年度と市内遺跡詳細分布調査事業にて詳細な調査を実施し、沖縄防衛局と調整した結果、宿道の中で保存状態のよい部分については現状保存できることとなりました。そうでない部分につきましては、工事などが実施される場合、記録保存を目的とする調査を行うことで調整を進めているところでございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 今のお答えでお伺いしたいのは、今の美謝川水路などの現況です。昨日、東恩納琢磨議員に説明された図でいいですか、A、B、Cは。要するにお聞きしたいのは祖慶参事がおっしゃるには、Aルートの付替えだから問題がないとおっしゃったんです。その先のことをお伺いしたいんですが、防衛局の計画を見ましたか。あるいは以前に計画していた水路はどこに出ますか。この先はどこに出ますか。お答えください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 現在の美謝川の河口部分のお話かと思います。現在、大浦湾に出ているものが今後どうなるかというようなことでよろしいでしょうか。(うなずきあり)これにつきましては、沖縄防衛局の雨水排水計画の中で、埋立地の下の部分、そこに排水される予定になっているということは承知しております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 今のご答弁は答えになっていないんです。防衛局の計画は、これまで過去にも申入れがありました。稲嶺進市長のときに、一旦は計画を出したものの、この水路は、Aルートのこのつなぎ、Bルートとの境目から、そのまま辺野古弾薬庫の横をずっと通って、大浦湾に抜けるように計画が出ているでしょう。それを聞いているんです。要するに、昨日の東恩納琢磨議員の質問に対して、関連して聞きますけれども、祖慶参事にお伺いしますが、先ほど言われたように美謝川の河口は大浦湾に注いでいます。この付替工事は防衛局が言うように水路の変更だと。となってくると、昨日もお答えになったように、将来Bルートは使わなくなる。これはすぐ分かることなんです。ところがこれまでの参事のご答弁は、そういった説明がないとか、知らないようなことばかりを言われているが、このぐらいの想像はすぐにできるし、事実としてもこれまで明らかになっていることです。要するに、法定外公共物管理条例からしますと、水路も全部入っていますから、第2条に。当然のこととして将来はどうなるのかと。今おっしゃった形でお伺いします。このBルートの先、美謝川の河口はこれからずっとそのままだと認識しているんですか、答えてください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 名護市が所有している美謝川については、現状のまま維持されるものと認識をしております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 先日来、答弁を聞いているんですが、祖慶参事の答弁は、私は詭弁(きべん)だと思っているんです。詭弁というのはどういうことかということを説明します。あなたの答弁がこれに該当していると思います。道理に合わない議論、こじつけの議論、論理的に聞こえながら一つの前提に対して、誤った結論を引き出す論法、これをこの議会でおたくは駆使されている。まともに議員の質問に対して、事実をもって答弁をするという姿勢がうかがえないんです。いま言ったことについて答えていないんです。聞きますよ。美謝川の河口は埋立てを進められる中でそのままなんですかと聞いているんです。どういう認識ですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 提供区域内にあります美謝川の河口部分については、今後変更になるものと認識をしております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 変更がある分ということについては、この条例に基づいて協議しなければいけないんです。ところが皆さんは、協議は必要ないと防衛局に回答した。その結果、防衛局は今後、これらについての協議をすることはないだろうとおっしゃっているんです、市長。責任重大ではないですか。具体的にお答えがあったように、この水路はどこにつなぐために付替えをするかというと、美謝川のBルートは使わない。なぜか。埋立てができなくなるから。だから稲嶺前市長はこの河口の変更について絶対やらないんだと言ってきた。そうすると政府はもう埋立てができない、引っ込めた。しかしながら、現実の問題としてはそのために市長を替えたんですから。あの菅総理大臣が官房長官のときに、選挙前の12月29日と年が明けてから2回も来て、選挙にてこ入れして直接介入しているんです、名護市の市長選挙に。そして誕生したのが現市長なんです。言ってみれば、この美謝川河口の変更、新基地建設を進めるために、この河口の変更ができるように水路を、今でも洪水吐はあるわけです。わざわざここに付替工事といって、そしてそれから真っすぐ弾薬庫に抜け出て、埋立てに関わらないような形で水路を造るのではないですか。これはあからさまな問題です。それを進めるということになっているわけです。市長、これはお分かりになりましたか。それにもかかわらず、そういうことも想像できずに祖慶参事が進めたのかどうかは知りません。なぜ協議をしないということで回答したのか。これはまさに自治体としては協議しなければいけない。祖慶参事に聞きますよ。祖慶参事はこの問題のときに、果たして名護市民のために考えられたのか。渡具知市長の代弁として防衛局に対して答えるために考えたのか。名護市民のためにまずは考え、ファーストです。稲嶺前市長は名護市民のために考えてできない、なぜか。ここにも、先ほども申し上げましたように、市長、大浦湾には5,800種の生物がいるんです。IUCNでも4回決議しているんです、ここを埋めるなと。名護市民の財産なんです。いいですか。名護市民の財産があり、今この赤土を取られたら宿道もなくなる。あの美謝川の集落もなくなる。これは全部渡具知市長が許可したことになるんです。そのぐらい想像できるでしょう。この水路の問題で協議をしないというのは、市民ファーストであればノーと言うのが本来なんです。それをいとも簡単にオーケーしてしまっている。これから協議もしないというのではないですか。これは今後、何十年にもわたってこの新基地建設のために大切な県民の財産が失われ、5,800種の生物が失われ、文化財が失われる。これをやったのは渡具知市長と言われるんです。それを簡単に回避する。それぐらい想像できないんですか。市長ですよ。これからずっと語り継がれますよ。あなたが全部オーケーしたのだと。この問題はそういう問題なんです。祖慶参事、このルートについては河口の変更なんです、これは。協議事項なんです、水路の変更は。第2条に基づいてちゃんと明記されているんだから。しかもこの部分については、参事も言うように市有地でしょう、この部分だけは。協議の対象ではないですか。ほかに市有地ではないところはだめだとか、提供地域はだめだとかというのがあったとしてもここは触るんです。いいですか。この辺に対して協議をすべきというのが条例なんです。条例無視じゃないですか。どのように説明するんですか。河口の変更です。水路の変更です。大浦湾に抜けると、もう1回言いますか。ずっとこの口がそのままだと。そうするとこれを確実に守ってもらわないといけないんです。そうなると、防衛局が水路を向こうに出すというときには拒否しないといけない。いいですか。そのようになるんです。どうするのか答えてください。今でも協議は必要ないと考えているのか、繰り返し言ってください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 国から譲与された部分が市有地、名護市の所有地となっております。美謝川の河口部分は市が所有する土地ではございません。したがいまして、市の条例の適用はないということでございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 私が聞いていることにまともに答えきれないんです、参事。この河口は変更になるんだろうということを聞いているんです。あなたはさっき変更にならないようなことを言っています。防衛局の計画から見れば明らかになっているんです。だから防衛局はしめたもんだ。もう協議しなくていいんだと。いいですか、最後に聞きます。美謝川の水路、Bから大浦湾に注ぐこの水路は未来永劫(えいごう)に変化はないんですね。変えないんですね。はっきり答えてください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事
    祖慶実季総務部参事 先日のおっしゃる図、A、B、C。Cの部分については今後変更があるという認識はございますが、これは名護市の土地ではないということから条例の適用がないというふうに申し上げております。名護市の所有する美謝川については、今回のダムの洪水吐の付替えによって影響がないということから、今回の条例の協議の必要はないという判断に至ったものでございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 詭弁なんです。再任用で参事になっているんだが、市民の税金なんです。市民のために考えるのであって、防衛局のため、政府のためにあなたがそこに座って考えるとなると、これは大きな問題だと思います。市民も疑問に思うと思います。もう少し真摯に、真面目に、市民の立場からものを考えて対応してください。市長、今の問題はそういうことです。新基地建設が進めば文化財はなくなる。大浦湾がなくなる。全てあなたの責任です。(指さしの注意あり)どうも失礼しました、ごめんなさい。くせが悪くて。おっしゃいましたように、この大浦湾の自然の破壊、文化財の喪失。全てあなたの責任で協議をしないという防衛局に、あるいは政府に対するその態度が市民の心の財産、大切な財産、こういったものを全部失わしめる。そういう本人であるということは、これから未来で語られるということを認識しているかどうかを聞きたいです。どうなんですか。今回の協議なしがこのように反映するということを認識していますか、お伺いします。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 今、いろいろと議論があったところでございます。そのことについてしっかりと参事のほうでお答えしているところでございます。私も参事がお答えしている、いわゆるこれまで我々が取っていることについて、我々が防衛局との間でいろんな協議をしている。そして条例上、その協議は必要ないということを重ねて申し上げているところでございますが、もちろん私もそのとおりだというふうに思っております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 はっきりしました、市長。あなたはこれまで詭弁を弄して、賛成でもない、反対でもないなどとおっしゃってきましたけれども、現実的には新基地建設を支持し、容認し、推進する立場ということを明らかにしたんです。要するにあなたの言いたいことを祖慶参事が言う、言ってもらう、そのために再任用した。そのように認識しておきたいと思います。次から一括でお願いします。 ○大城秀樹議長 一括答弁で行きたいと思います。事項2の(1)、(2)。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 それでは質問事項2、要旨(1)についてお答えいたします。これまで関係閣僚と面会する機会において、キャンプ・シュワーブ内の離着陸帯の撤去、特にフェニックスについては優先的に実施するよう求めてまいりました。沖縄県立農業大学校は、宜野座村松田に移転することが決定しており、ご質問の離着陸帯ガンダーの撤去を優先して求めることにつきましては、必要に応じて同大学校に関係する沖縄県や宜野座村と調整の上、国に要請するなどのことを検討してまいりたいと考えております。次に要旨(2)についてでございます。今年度に入り、4月4日に豊原測定局で109.2デシベル、4月29日に辺野古測定局の113.2デシベルの廃弾処理騒音が測定されております。これらの騒音につきましては、米軍に対し強く申入れを行うよう沖縄防衛局に要請しております。過去に廃弾処理場の移設が検討されたことがありましたが、実現に至らなかった経緯がございます。今後、どのように対策を取っていくのか、沖縄防衛局に確認をしてみたいと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 私のほうから質問の事項2、要旨(3)についてお答えいたします。平成9年度から普通交付税における基地関連経費の傾斜配分が新設されたことから、本市における駐留軍用地賃貸借料の分収金の配当などが受けられなかった二見以北十区を対象に振興補助金を交付しております。基地が所在することによる影響があるにもかかわらず、分収金などの手当がなされていなかったことなどの状況等を勘案して措置されたものでございますので、三共地域への交付は検討しておりません。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項3、要旨(1)についてお答えいたします。平成27年度ちばる地域提案事業で三原区において実施された「三原区マッコウの里復活プロジェクト」については、平成27年度で完了しております。三原区民から疑義があったことで、当時の担当職員が再三の確認を行ったほか、平成28年に三原区民から市議会宛て陳情がなされ、総務財政常任委員会に付託され調査等を行った末、陳情取下げとなっています。また、同年三原区民から名護警察署へ刑事告発があり、市職員を含む関係者が聴取を受けた結果、告発不受理となっております。平成30年に三原区民から市監査委員へ住民監査請求がされましたが、却下となっております。複数の確認を経て、完了としている事業であることをご理解くださいますようよろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私のほうから質問事項4の要旨(1)についてお答えいたします。辺野古CSSにつきまして、ダンプが搬入する砂利から1立方メートルにつきいくらというマージンを得ていることや、マージンから久辺三区の行事に対する寄附があったかということにつきましては、名護市として承知しておりません。また、久辺三区長や北部振興協議会が理事になっていることについて市の認識ということでございますけれども、名護市はお答えする立場にないものと考えております。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 質問の事項5、要旨(1)についてお答えいたします。農業集落排水事業(久辺地区)は沖縄振興公共投資交付金を活用し、令和2年度より事業実施中でございます。本事業の補助対象範囲としては、汚水処理施設及び管路施設などが事業対象となります。補助対象の管路施設について具体的に申し上げますと、集水管、公共汚水ます、マンホール、中継ポンプ施設、雨水排水施設などが補助対象施設となります。本補助事業対象範囲としては公共汚水ますまでであり、各戸からの公共汚水ますへの接続は補助対象外となり、自己負担となります。続きまして、質問の事項5、要旨(2)についてお答えいたします。久辺地区の農業集落排水の下水道使用料は現段階では決定しておりません。今後使用料の算定については、施設の整備計画や管理計画、排水需要の予測等及び現在供用中の名護市公共下水道の料金等も勘案し決定していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 それでは質問事項2の(1)、市長、先ほど琉球大学の渡嘉敷先生のデータ、これは非常に貴重な、環境省や政府を説得するに値するすばらしい中身です。この目録のように、月別、年別、表示してあります14件です。これを基にしっかりと論理構成をして、政府に対してこのガンダー、あるいは国立高専の離着陸帯、理論的な構成をしっかりした上で、具体的にやってもらわないと、公約もあと1年もないですから、動いてもらわないといかないのです。この点についてぜひやっていただきたい。それから廃弾処理についても、先ほどご答弁があったように大変なんです。稲嶺前市長はこの廃弾処理場の廃止について申入れをしているんです。渡具知市長になって申入れされたのかどうか確認したいです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 廃弾処理につきましては、私のほうからは廃止の申入れは今やっていないということを確認したところでございますが、先ほどもございましたように、以前にその廃弾処理場を移動するというような話もあったところではございます。現在、沖縄防衛局がこの廃弾処理についてどのような考え方を持っているのか、先ほどの答弁の繰り返しになるわけですが、まずそこのほうを確認していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 廃弾処理場移設計画は頓挫しました。3億円を使って模型を作ったんですが、頓挫しました。したがって現実的な対応をお願いしたい。それから(3)の傾斜配分です。これは検討していないと言うのですが、軍用地料が、分収歩合がなくなったところと明記しているんです。ないところです。被害に遭っていないところ。この条件が合うのにこれが考えきれない、検討しないというのは甚だ、特に渡具知市長は三共の出身でありますし、この三共の地域がこういう状況にあるということでありながら……。これは3回目の一般質問ですが、これの対応を検討してほしい。それから事項3のちばる事業、地域経済部長、思考停止です。全く同じ答弁です。このように事実をしっかりと示されながら、また議員も今日見ているわけです。それでもなおかつ同じ答弁しかできないというのは思考停止しているとしか思えない。というのは、これまで市長は謝罪し、公務員の守秘義務違反、個人情報保護条例違反、さらにはこういう状況が事実としてあるにもかかわらず、領収書の偽造。事実は判明した。それでも考えは全く同じだと。これはこういう状況で名護市の行政があるということを世に明らかにしたという点ではよかったのかなと思います。終わります。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員の一般質問を終わります。休憩します。                              休 憩(午後2時31分) (軍事基地等対策特別委員会開催の案内あり)                              再 開(午後2時32分) ○大城秀樹議長 再開します。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。                              散 会(午後2時32分)...